今回は占い師や詐欺師がよく使う手法として有名な「 コールド・リーディング 」という心理テクニックについて解説します。
このテクニックも、他の心理学と同様、様々なシーンで応用が効きます。
また、さりげなく(あまりいやらしくなく)、自分の気持ちを相手に伝えることができます。
小難しいことが苦手な人にも、取り入れやすいものとなっています。
コールド・リーディングとは
コールド・リーディングの意味について、Wikipediaで調べてみました。
コールド・リーディング(Cold reading)とは話術の一つ。外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味である。
Wikipediaより引用
分かりやすく言うと、「相手の心を読み取っているかのように」対象の相手から信頼や畏敬の念を引き出すための心理テクニックです。
テクニック1:わざと間違える
例えば、あなたは気になる人の血液型を知りたいとします。
いきなり、血液型を教えて?と言っても良いのですが、場合によっては失礼に当たります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]牛川さん、血液型、何型?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L2″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]なに?いきなりっ!
んで私があんたに血液型を教えなきゃなんないのよ![/speech_bubble]
こうならないように情報を得たいとき、わざと間違えるというのが、1つの手法です。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]牛川さん、そういえば、誕生日、6月だっけ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]ううん、9月だよ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]あぁ、ごめん、勘違いしてたー[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]9月の何日だっけ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]9日だよ[/speech_bubble]
このような感じです。
人間は心理学的に、間違った情報(自分に関する誤情報は特に)を訂正する性質を持っています。
本来人間が持っている性質を利用することで、相手から情報を引き出すことが可能なのです。
テクニック2:共感する
共感できる部分が多いと、心地良く感じるというのが、人間心理としてあります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]良い天気だね☀[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]ほんとだね[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]まるで、アロママッサージを受けている気分だねぇ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]それ、ちょっとわかるかも(笑)[/speech_bubble]
上のやり取りで、共感が生まれているのはお分かりでしょうか?
恋愛で大切なのは、情報のやりとりではありません。
いかに、「感情のやりとりをするか」です。
ちなみにさっきのやり取りを、お笑い好きの「らいとくん」と「みつるくん」がもうちょっと面白くやりたい!というので、見てあげて下さい。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”raito1.jpg” name=”らいとくん”]みつるくん、今日は良い天気だねぇ☀[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”miturul.jpg” name=”みつるくん”]ほんとだね[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”raito1.jpg” name=”らいとくん”]まるで、アロママッサージを受けている気分だねぇ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”miturul.jpg” name=”みつるくん”]ほんとだねぇ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”miturul.jpg” name=”みつるくん”]でもオレ、アロママッサージ受けたことないんだぁ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”raito1.jpg” name=”らいとくん”]・・・[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”miturul.jpg” name=”みつるくん”]・・・[/speech_bubble]
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[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”さっちゃん”]先ほどのお二人よりメッセージを頂戴しています。
「先ほどはすいません、準備不足でした。見て下さってありがとうございました」とのことです[/speech_bubble]
少し不手際がありましたが(笑)、如何でしたでしょうか?
ここからは、このテクニックの、活用の手順を見ていきます。
実際に活用するとなった場合のイメージづくりに役立てて下さい。
コールド・リーディングの活用
次に、コールド・リーディングの活用をみていきます。
ステップa.協力を仰ぐ
最初のステップは「相手に協力を仰ぐこと」とされています。
恋愛においては『あなたのことをもっと知りたい。』という素直に表現をすることで、相手の理解を得るという捉え方が適切かと思われます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]オレ、友だちと居る時はオラオラキャラだけど、職場では無口だなって言われるんだよ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]あらっ、私も友達と居る時は、明るいねって言われるけど、職場ではギャグは言えないキャラなの[/speech_bubble]
このように、自分の素直な一面を見せることで、相手も心を開く(協力を仰ぐ)ことができるのです。
ステップb.質問をする
一般的な話をしながら、質問への糸口を探りましょう。
「相手をよく観察すること」が大切です。
例え、血液型の会話を例に、見てみましょう。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]オレA型なんだ
でも、A型の『綺麗好き』というのは当てってないけど、O型の『大雑把』というのは当たってるんだ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]牛川さんは、自分の血液型のこと、どう思う?[/speech_bubble]
このように、一般的な話題を元に、質問を展開することで、話が広がります。
その人のこれまでの出来事や性格、今悩んでいること、将来への不安などなど、話題の広がりが期待できます。
ステップc.反応を探る
次のステップは、bステップを受けて「相手になんらかの情報を明かしてしまうこと」です。
これは、相手から次なる情報を引き出すのが目的とされています。
例えば、『浮気したことある?』『ない』『ほんとに?あなた、大雑把なんしょ?性格も大雑把に見える。浮気したことが1回くらいはあるでしょ?』というようなべたべたな会話が望まれます。
価値観や個性というものは1人1人異なります。
100%クリーンな人間なんていないです。
ここで会話を踏ん張れば、相手様々な情報を引き出せます。
個人的には、カップルの会話で、ここが最も面白いところです。
ステップd.全てを言い当てられてしまった気持ちにさせる
最終地点は、「すべて言い当てられたかのように相手に錯覚させる」ことです。
そうさせるには相手に『同意』することです。
彼女がアジアン料理が好きであれば、『オレもアジアの料理、好きだよ』と言ったり、彼女が居酒屋でウィスキーを注文していたら、「オレも同じものを頼む」と言ったり、とにかく同意をしましょう。
嘘でも良いので、マネをし続けることが大切です。
まとめ
コールド・リーディングは、ちょっとの思いやりで、簡単に実行できます。
やり手の詐欺師である必要はありません。
占い師である必要もありません。
何度も言いますが、少しの思いやりさえあれば活用できます。
また、他の心理テクニックとの合わせ技も可能で、応用の幅も広いです。
是非とも試してみてください。