今回は、勃起についての悩み相談をご紹介し、そのあとに勃起に効くと言われている自立訓練法のお話です。
件名:旦那の(息子の)勃起が弱い
こんにちは。33歳の人妻です。
旦那がフニャチンで、セックスが上手くいきません。
性欲が溜まる一方で辛いです。
夫と結婚してから7年が経ちました。念願だった子どもを産むことができました。子どもは現在3歳です。
夫とうまくやっており、夫婦円満です。経済的な不安もなく、絵に描いたような人生を歩んでいます。
何不自由のない、今までの人生に感謝します。
しかし、そんな私にも悩みがあります。
子どもが生まれてから、夫がフニャチンになってしまいました。月に一回ヤるだけで、精一杯みたいです。
彼氏彼女だった頃、元気な彼は何処へ行ってしまったのでしょう?
若いころは、二日に一回はセックスをしていました。どれだけ疲れていてもです。
私が音を上げることが多かったです。
ここ2年の夫は賢者です。ハリーポッターじゃあるまいにwww
街を歩けばキョロキョロしていた彼が、プールに行って水着の似合う綺麗な女性を見ても興味なさそうです。
いったい何があったのでしょう?
どうしてこうなったのでしょう?
心配です。私の性欲も、何とかして処理したいです。
勃起で悩む人は多い?
今回の奥さんの相談ですが、このように旦那さんの勃起のことを奥さんが心配するケースもあります。
デリケートな話題ゆえに、友達には相談できず、病院にも行けず・・・という人がほとんどとの話も。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]日本で約1100万人が勃起で悩んでいると言われています。
成人男性の3人に1人は悩むという言われもあるほどなんですよ[/speech_bubble]
バイアグラを使って勢力をアップさせるという話は有名ですが、一時的な効果だったり、副作用の影響を受けたり、金額が高価だったりという話も聞きます。
なんとか改善できたら良いのですが、何を試したらよいのかわからない・・・
そのような方に当サイトの記事を読んで頂けると幸いです。
今回は、勃起不全と自律訓練法の関わりについてみていきます。
勃起不全に対し、なぜ自律訓練法か?
勃起不全の要因
勃起不全は、どうして起こるのでしょう?
勃起不全の要因として代表的なものは、心因的なものや器質的なものです。
特に多いのは、心因性の問題だと言われています。
(研究が進んだ現在では、神経障害や血液障害によるものが原因だとも言われます)
つまり、ストレスによる心理的・精神的圧迫感がEDを引き起こすケースが大変多いのです
老齢者以外の、若者・中高年者の大部分のEDは、この「心因性」のEDです。
勃起と副交感神経との関わり
心配事やストレスが溜ってくると、自律神経の調節が正常に働かなくなります。
すると、脳からアドレナリンというホルモンが分泌されます。
アドレナリンが分泌されると交感神経の働きが盛んになり、脳は興奮します。
しかし、勃起作用にとって大切なのは、副交感神経の働きです。
興奮するのは交感神経ですが、勃起させるのは副交感神経です。
心因が原因のEDは、勃起に大切な副交感神経を優位にすることができれば、解決へと向かうとも言われています。
副交感神経を優位にするもの
副交感神経を優位にするものについて、うんちく王のさっちゃんが教えてくれます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]ノン・エレクト方が最近注目を浴びています
音楽を聞いたり、香りを楽しんだりするのも良いですよ
運動や恋も良いですね[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]とにかくリラックスです[/speech_bubble]
とにかくリラックスしましょうとのことです。
そのリラックスの方法として今回触れているのが、「自律訓練法」です。
自律訓練法は、歴史も長く、リラクゼーションの方法としては有名な分野です。
自律訓練法について
そもそも自律訓練法とは何でしょう?
自律訓練法の特徴
- 1932年にドイツの精神医学者J・H・シュルツ教授が始めたリラクゼーション法です
- 経験を積めば、誰でも・いつでも・どこででもできるようになりますよ
- 始める準備「背景の公式」と「六つの公式」から成ります
自律訓練法のやり方
自立訓練法は「背景の公式と六つの公式」を2、3回心の中で唱えていきます。
唱えるときは、仰向けに寝るか、座り、目を閉じて、体の力を抜き、 頭でイメージをしながら行います。
自律訓練法の訓練公式
- 背景公式 「気持ちが落ち着いている」 安静感
- 第一公式 「両手両足が重たい」 重量感
- 第二公式 「両手両足が暖かい」 温感
- 第三公式 「心臓が静かに規則正しく打っている」 心臓調整
- 第四公式 「楽に息をしている」 呼吸調整
- 第五公式 「おなかの辺りが温かい」 腹部温感
- 第六公式 「額が心地よく涼しい」 頭部調整
背景公式でしたら、「気持ちが落ち着いている、気持ちが落ち着いている、気持ちが落ち着いている…」となります。
消去動作も忘れずに
自律訓練法は筋肉や意識の状態を催眠状態に近づけるため、 練習後に「消去動作」が必要です。
消去動作法
- 手をグー・パー、グー・パの順に、閉じて開く動作をする
- 両手を上に上げながら背筋を伸ばし、 伸びきったら、すとんと両手と肩を落とす
自律訓練法の注意点
ゆったりとした気持ちで、 自然に暗示内容が生じてくるのを待ちましょう。
そのような態度を、 受動的注意集中と言います。
焦りや落ち着き・集中力のない気持ちは禁物です。
最初は落ち着いて静かな場所を選ぶのが良いでしょう。
慣れればどこでもできる
慣れてくれば、仕事の合間や通勤の時にできるのも自律訓練法の特徴です。
通勤時は貴重な時間です。
リラックスすることで普段は気にも留めない新たな発見があるかもしれません。
リラックスしながら家族のこと、恋人のこと、将来のこと考えてみてはいかがでしょう。
全ての公式を無理に覚える必要はない
すべての公式ができなければならないというわけではありません。
日本人は真面目で、「これをやりなさい」と言ったら完璧にやろうとします。
でもそんなに頑張りすぎなくて大丈夫。
まずは第二公式あたりまでで十分です。
本格的に学ぶには専門家のもとで
また、自律訓練法は一人でもできますが、 指導者のもとで正しく行うことが良いとされています。
正しい方法で、第六公式まで習得したいという人は 専門家の指導を受けることをお薦めします。
詳しくは日本自律訓練法学会までお問い合わせください。
いかがでしたでしょうか?
自律訓練法は、複雑なことを必要とせず、シンプルで取り組みやすいかと思います。
しかし、シンプルなことほど深みがありますので、慣れてきた人は深みを追求すると楽しいはずです。
勃起だけではなく、リラックスが必要とされる様々なシーンでも活用できる自律訓練法。
無理のない範囲で、自身のリラックス方法を高めていきましょう。
むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに井上ひさし
— 筒井マガネ@フルマガネちゃんねる (@tsutsuiXmagane) March 3, 2016