愛撫の基本テクニックとして、「指・舌・唇の使い方」をみていきます。
指の使い方
指の使い方は、使う側としては些細な違いですが、使われる方の感じ方はかなり異なります。
指を使う愛撫は大きくわけて3種類に大別されます。
- 撫でる
- 圧迫する
- 振動する
これらを順番にみていきます。
1.撫でる
指を使う愛撫の基本が「撫でる」です。
「愛撫」という漢字にも含まれています。
基本的には、上下左右の平面の動きになります。
撫で方の基本的な違いは女性との接する面の広さと強さです。
最も大きく触れるのが「掌を押し付けてこするようにこするように撫でる」です。
小さく触れるのが「爪の先を使ったフェザータッチ」です。
感じ方は人により異なる
フェザータッチが最も気持ち良いと言われています。
しかし、その一方でフェザータッチが気持ち良く感じられない女性もいます。
もしも、その女性が未開発の場合は、開発が進むにつれ感じられるようになることもあります。
感度はその日の気分や体調に左右されることもあります。
撫で方の例
- フェザータッチ:触れるか触れないかのラインで指先を浮かせて触ります
- なでる:優しく手を動かします。少しだけ手を浮かせるのもアリです
- さする:肌の上に手を置き、軽く動かします。自然な重みに手を任せましょう
- こする:なでる感覚に少し力を入れてみましょう
- くすぐる:指先をこちょこちょ動かしましょう
- ひっかく:爪を立てて動かします
これら撫で方の違いを把握するだけで、愛撫テクニックはワンランクアップです。
2.圧迫する
撫では「上下左右の平面の動き」であるのに対し、圧迫は「前後の立体的な動き」になります。
また、撫では「摩擦による刺激」ですが、圧迫は「圧力による刺激」です。
圧迫は「人をリラックスさせる効果」と、「血流が良くなる効果」があります。
その結果、女性の感度を高めることができます。
快感度では撫での方が上です。
しかし、このような刺激も織り交ぜることにより、更なる効果が見込めます。
圧迫の例
- つつく:指先や爪で軽く押します
- トントンする:指の腹をリズム良く当てます
- もむ:身体の鈍感な場所を刺激するのに向いています
- おす:指先に力を入れて圧迫します
- つまむ:2本の指で体の一部分を持ちます
- つねる:抓んだ状態でひねくります
マッサージ効果を狙った刺激
マッサージを目的にしている場合は心臓に近い部分から遠い部分へ、丁寧に揉みほぐすのがおススメです。
その方向でマッサージすることにより、先端まで血が行き渡ります。
その結果、女性の感度が上がります。
「呼吸音や心音に合せましょう」というのも、マッサージ効果を狙った刺激での話です。
感じさせるのが狙いの刺激
できるだけ早く感じさせたいなら、心臓や性器に遠い部分から近い部分に向かい刺激しましょう。
押したり、トントンとしたりするのがおススメです。
様々な刺激を織り交ぜよう
様々な刺激を織り交ぜることで、更なる効果が見込めます。
3.振動する
ブルブルッと震えるようなイメージです。
振動する刺激を加える際は、「指先を離さない」ということです。
指の腹で素早く動かしましょう。
なお、女性をイカせる際にはこの刺激法が基本になります。
振動の例
- こねる:圧を加えつつ、上下左右や円形に刺激を加える
- ふるわせる:小刻みに指を動かします
- おさえる:押さえたまま固定し、生命の自然な振動を利用する
これらの動きの違いは強さと震える幅です。
こねる・ふるわせる・おさえるの順に動きが小さくなっていきます。
「おさえる」というのは、人の生命による動きを利用します。
人は生きている限り完全な静止はあり得ません。
たとえ体を固定されても、血は流れていますし、筋肉も震えるようになっています。
そのため、「おさえる」だけで、敏感な場所であれば「ふるわせる」と似たような効果が得られます。
指の動かし方
次に、指の動かし方をみていきます。
指の動かし方の例
- 直線
- ジグザグ
- 円
- 楕円
- スパイラル (円を描きながら移動する)
指の動きの基本は直線や円・楕円です。
直線での指の動かし方
「速めに長い距離をサーッと撫でる方法」と、「3~5㎝を1秒間の間で行き来する方法」があります。
動かしたことに対する女性の感じ方は、人により様々です。
ジグザグに刺激する方が良い人、ひたすら真っすぐ動かした方が良い人がいます。
また、刺激したときに感じる場所についても人により異なります。
刺激の方法も様々で、そーっとしたり、強めに押したり、時にはバイブレーションを加えたりと、自分のやり方を発見しましょう。
円での指の動かし方
基本的には、責めたいポイントを中心とし、遠くから中心に向かって段々半径が小さくなるように指を動かします。
中心がないときは、同じ軌道で撫で続けるのもアリです。
フェザータッチの際の指の動かし方
「ゆっくり動かす方法」と「素早く動かす方法」があります。
ゆっくり動かす場合は秒速3~5cmくらいで、同じ場所を何度か往復します。
直線をなぞるか、楕円を描くように動くのが基本です。
早く動かす場合は、サーッというイメージで動かしましょう。
足や腕、背中など、長い距離をサーッと駆け抜けるように刺激することで、ゾクっとした感覚を相手に与えられます。
舌の使い方
舌を使うには、「硬さ」が大切です。
自分の腕を舐めてみて下さい。
舌に力を込めて舐めたときと、力を抜いて舐めた時の感触の違いが分かると思います。
硬くするか柔らかくするかは状況に応じて使い分けましょう。
基本的には、「どの場所でも力を入れず、舌の真ん中で舐めた方が気持ち良い」と感じる女性が多いです。
力を入れるか入れないかで感じ方が大きく変わるということを理解しましょう。
舌を使う場所
舌を使うのは大きく分けて4ヶ所です。
使う舌の部分4ヶ所
- 舌先
- 舌の真ん中
- 舌の側面
- 舌の裏側
1.舌先
舌先は舌の中で最も器用に動かせる場所です。
そのため、狙いたいポイントを責めるときに有効です。
注意点としては「力を入れ過ぎないこと」です。
女性が痛みを感じる場合が多いので。
2.舌の真ん中
舌の真ん中の特徴はザラザラしていることです。
そのザラザラを有効に使うに当たり、あまり力を入れ過ぎない方が良いでしょう。
背中など、面積の広い部分を舐めると気持ち良いです。
3.舌の側面
舌の側面は舌の真ん中の特徴「ザラザラ」と舌の裏側の特徴「ヌルヌル」が混ざった場所です。
その両方の感覚が混ざった感触があります。
特殊な刺激を与えられるので、いつもとは違う刺激を与える時のスパイスとして、使用するのが良いかと思われます。
4.舌の裏側
舌の裏側はヌルヌルしており、気持ち良い場所です。
舌の中で最も刺激が弱いポイントです。
そのため、クリトリスなどで痛みを感じる個所を刺激するのに適しています。
舌を使い分けましょう
上で見たように、同じ場所を同じ強さで刺激するにしても、舌の使い方1つで与えられる感覚は変わってきます。
舌のそれぞれの箇所の特徴を頭に入れ、相手の様子を見ながら刺激を使い分けるようにしましょう。
これができたら上級者です。
しかし、舌の部位を使い分けるというのは実際には難しいことです。
慣れないうちは「舌のどの場所を使うか」ということよりも、「力の入れ方」を意識するところから始めましょう。
舌の動かし方
舌の最も効果的な動かし方は、「スパイラル (円を描きながら移動する)」です。
一度試してみて下さい。
舌の動かし方については、「指の動かし方」も参考にしてみて下さい。
指の動かし方の例
- 直線
- ジグザグ
- 円
- 楕円
- スパイラル (円を描きながら移動する)
唇の使い方
「唇での愛撫」と聞くと、イメージが湧きにくいかもしれませんが、唇も立派な前戯テクニックです。
「キス」をイメージしてもらえればわかると思います。
キスも立派な前戯です。
「快感」というよりは、「精神的に満たされるもの」として使われることが多いですが・・。
キスでの愛撫例
ここからは、キスでの愛撫をみていきます。
キスでの愛撫例
- 吸う
- 包む
- フェザータッチ
1.吸う
唇を重ねるだけでなく、少し吸うことにより快感が増します。
また、体の尖った部分 (指・乳首・クリトリスなど) には「吸い付く」のもアリです。
2.包む
口を相手の体にくっつける感覚です。
キスはこれに該当します。
3.フェザータッチ
触れるか触れないか程度の感覚で相手の体にアプローチするやり方です。
また、少し話が逸れますが、舌の代わりに下唇を用いる時もあります。
息も併せて使おう
唇を使いつつ、息も併せて使うとより効果的です。
刺激は指と舌が使えればバラエティに富むので、唇はあまり使わないかもしれません。
しかし、唇をアクセント的に取り入れるで、楽しみの幅が増すかもしれませんね。
今回取り上げた「指・舌・唇の使い方」の使い方を参考に、より高次のセックスを目指しましょう^^