「一緒にいると安心する」「自然体でいられる」「会話がなくても平気」
このような状態を経験したことがある人はいらっしゃいますか?
この状態になれる関係性の人と、結婚をする人も少なくありません。
それどころか、結婚の決め手の一つといっても過言ではありません。
一緒にいると何だか安心・・・
この、無意識的な信頼感を「ラポール」といいます。
今回は、この「ラポール」について、掘り下げてみていきます。
ラポールとは
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]ラポールとは、200年前からつかわれているフランスの言葉で、直訳は「かけ橋」です
臨床心理学の分野で使われ始め、カウンセラーとクライアントとの人間関係で、信頼関係や安心できる繋がりのことを指します
最近ではカウンセリングの現場だけでなく、一般的な人間関係でも、「ココロが通いあっている」といった意味で使われています[/speech_bubble]
まさに、「 あうんの呼吸 」と言えます。
たとえば、ラブラブのカップル。
ファッションも喋り方も仕草も、ジュースを飲むタイミングすらも似ているということは往々にしてあります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]おっぱよ~ぉん♪[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]おっぱよ~ぉん(^^♪[/speech_bubble]
同時に同じことを言ってしまい、大爆笑している。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]わぁ~はっはっはっ[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]わぁ~はっはっはっ[/speech_bubble]
絶妙な掛け合いで、まるで漫才かのようにトークをしている人を見たことがありますか?
なぜかわからないが、自然と相手のしゃべる間がわかっている、この調和された状態がラポールです。
ラポールが使われる場面
心理学は、コミュニケーションをより良くする目的で使われることがあります。
ラポールは、上手に取り入れられるようになると、狙っている異性をゲットできる確率が上がったり、ビジネスパートナーやお客さんの信頼を勝ちとったりと、さまざまな場面で役立てることができます。
ラポールが形成されているということは、「あなた」を信頼しているということです。
当然、あなたの要求を呑んでくれる可能性が高くなります。
これこそが、女性が知らない男には股を開かずに、信頼できる男になら股を開く理由です。
思い浮かべてみて下さい。
数時間前には他人だった男に、なぜ数時間後には股を開くようになるのか。
それは間違いなく、そこに信頼関係ができるからです。
ラポールを形成する力がつけば、行動の可能性が広がります。
ラポールを形成するために、第一印象を大切にしよう
「初頭効果」の話を思い出して下さい。
コミュニケーションでは、第一印象がどれほど大切か、という話でしたね。
これは、ポーランドの心理学者である、ソロモン・アッシュが1946年に行った実験により証明されています。
人間関係を築く際、出会いの初期段階でしっかりした関係を築くことができれば、良いお付き合いができるということですね。
オバマ大統領も、レオナルド・ディカプリオも、一流の営業マンも、以下のような技術を使い、人々の心を捉えています。
ミラーリング・ペーシング
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]相手と呼吸や動作を合わせたり、共通点をつくり出すことです
例えば、相手が息を吸っている時に同じように息を吸い、吐いている時に同じように吐くのです
または、相手が右膝を上にして足を組んでいたら、同じようにあなたも組みます
相手と会話している時に、質問によって相手のことを聞き出して、共通の趣味を見つける、ということもします
ミラーリング・ペーシングを続けることによって、だんだんと相手と心のペースが合ってきて、「なんだかこの人といると落ち着けるな……」とか、「この人とはウマがあう!」と感じてもらえるようになってきます[/speech_bubble]
リーディング
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]リーディングとは、相手をあなたのペースにあわせるように、意図的に働きかけるものです
リーディングのやり方です
a.ステートを理解する
ステートとは、わかりやすく言うとメンタルの状態のことです
たとえば、人前に立ってドキドキしている時と、部屋で独りで落ち込んでいる時では、メンタルの状態は全く異なると思います
b.ステートを計測する
計測は、ステートを0点から10点の中で点数をつけることを指します
たとえば、気分が大変高揚しているとか、とても嬉しいという状態が10点、どうしようもなく落ち込んでいたり、絶望している状態を0点とします
今は何点くらいでしょう?
c.ステートを相手より「プラス1点」の状態に保つ
この状態でコミュニケーションを続けると、だんだんと相手のペースはあなたに合ってきます
リーディングを使うと、より生産的な関係を築くことができるようになります[/speech_bubble]
ホメオスタシス同調
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”fm-sachi.jpg” name=”うんちく王のさっちゃん”]ホメオスタシスとは日本語では「恒常性維持」と訳されます
例えば、我々は暑ければ毛穴が開いて汗をかき、寒ければ毛穴がしまって鳥肌が立ちます
これは、ホメオスタシスの機能で、周りの環境に自分のカラダをあわせるというものです
我々の心にも、同じような原則があります
例えば、チームで1つの目標に向かう時、「勝つ!」と全員が考えているチームに属すと、たとえあなたがどんなにネガティブな性格でも段々と目標を達成できる様な気がしてきます
逆に、どんなにあなたが前向きで意欲的でも、「どうせ無理」という考えの人がチームに多ければ、だんだん「やっぱり無理かも」と、考えるようになってしまいます
確信が強いほうが影響力を持ちます
例えば、告白するシーン
「好きです!付き合ってほしい!!!!!」と、とても強い確信をもって伝えられると、それほど相手に興味をもっていなかったとしても、ホメオスタシス同調により、相手に影響されます
そして、「そんなにわたしを思ってくれているんだ……嬉しいかも?」と、以前よりも相手のことが気になってしまう、ということがあります[/speech_bubble]
恋愛でのラポール形成ステップ
自己開示
自己開示とは、自分のことを相手に伝えることです。
ここでは効果的な自己開示の方法のひとつを紹介します。
自分の人生を、短い時間で話せるようにまとめておきましょう。
次のようなポイントが入っているとGOODです。
- これまで、どんなことをやってきたのか?
- どんなものを好きになったのか?
- 今後どんなことをやりたいと考えているのか?
これらのポイントを入れることで、人生観が相手に伝わるので、相手に「この人はこういう人なんだ」ということが、よりはっきりと伝わります。
考えみてください。
わたしたちは通常、時間をかけて相手を知っていき、他人と仲良くなっていきます。
逆に考えると、わざわざ時間をかけなくても、相手に自分を知ってもらうことができれば、短い時間で仲良くなれるのです。
傾聴
私たちは誰でも、「人に話を聞いて欲しい」という欲求があります。
ですので、自分の話を聞いてくれる人には、自然と好意や信頼を感じやすいです。
好きな人に対し、自分の話ばかり延々と話していたら相手は退屈してくると思います。
私たちのコミュニケーションは、相手を理解することができれば9割は成功です。
もちろん、話を聞いているだけで、相手を完全に理解するこということは難しいでしょう。
しかしながら、態度に示すだけでも、相手の心持ちは変わってきます。
マッチング
ミラーリングやペーシングと同じような方法で、マッチングという技術があります。
話し方を真似することです。
例えば、相手が早口ならあなたも早口で話し、ゆっくり話す人ならあなたもゆっくりと相手と同じペースで話します。
相手が方言を話す人なら、あなたも相手の話す方言を覚えたほうが、信頼関係をつくりやすいということです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]このタバコ、もう1個買ってくるばい[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]わかったばい。気を付けて行って来てね、ばい。ばいばいきーん[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]なに?バカにしてんの?[/speech_bubble]
恋愛でも、「出身地が同じで、お互い方言で話せるので関係が一気に急接近した!」という話はあるようです。
まとめ
「ラポール」について、様々なテクニック、そして実践する方法についてご紹介しました。
ラポールを上手に形成する心構え
大切なのは、あなた自身が「相手と親密になりたい」という想いを持つことです。
人間の心はとても正直です。
あなた自身が相手に苦手意識を持っていると、言葉には出さずとも、表情や声のトーンなど、何かしらのサインが出てしまっているものです。
すると、たとえどんなにラポールのテクニックを駆使しようとも、相手には伝わらなくなってしまいます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]こんばんはぁぁぁああ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”mituko.jpg” name=”髪の毛サラサラの牛川さん”]・・・[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”shouichi.jpg” name=”眉毛だけイケメンの太田くん”]あれ(・・?[/speech_bubble]
そうなるとそれ以上、距離を縮めることは難しくなるでしょう。
まずは、偏見を持たずに、相手に向き合うことが大切です。
相手を目の前にした時、自分の両手がモンキー・D・ルフィのように伸びていき、相手の両肩に触れる様子をイメージしてみて下さい。
すると、「心も相手に近づいていく」という作用があります。
多くの人と出会い、「ラポール」を活用して、良い関係性を築いていかられることを願っております。